タミフルの副作用、10代は原則投与を中止、異常行動はどんな時に起こりやすい?!



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インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果がある、抗インフルエンザウイルス薬『タミフル』。
2001年に国内で販売されるようになってから、インフルエンザの主な治療方法として広く使われるようになりました。

しかし、服用した10代の患者さんが「突然走り出す」「窓から飛び降りようとする」といった異常行動が数多く報告されるようになりました。中には死亡に至ってしまった痛ましい事故も起こっています。

このような経緯から、厚生労働省は2007年3月、10代への処方を原則中止する通知を出しました。また、10代未満の患者に対して処方する場合は、異常行動の恐れがあることを家族に説明するように求めています。

 

■インフルエンザの異常行動

インフルエンザ以外の病気で高熱が出た場合にも、「熱せんもう」といって変な行動をとったり、うわごとを言うなどの症状が現れることが知られています。

つまり・・・。インフルエンザでなくても、タミフルを飲んでいなくても、『高熱が出るといつもと違う異常な行動を起こすことがある』ということです

しかしインフルエンザは高熱が出ることが主な症状であり、そもそも『異常行動を起こしやすい病気である』と言えることは確かです。

また抗インフルエンザ薬の中にはタミフル以外にも、イナビル、リレンザなどがいくつか種類がありますが、「タミフルを服用した場合と他の抗インフルエンザ薬を服用した場合と異常行動の発生の頻度に明確な差はなかった」というデータや、「むしろ抗インフルエンザ薬を何も飲まなかった場合の方が異常行動の発生率が高い」というデータもあります。

「あれ!?じゃあ、タミフルの服用と異常行動って関係ないんじゃ・・・」と思われた方!そうですよね、どうぞこのまま続きをお読みください。

 

■異常行動は本当にタミフルが原因なのか?

《異常行動の例》

・突然走り出す
・突然飛び降りようとする
(↑この2つは命にかかわることなので、特に心配ですね。)

・理由もなくおびえる
・わめく、泣き止まない
・意味不明のことを言う
・意味不明な動作を繰り返す
・暴れる、興奮する
・幻覚が見える

タミフルの服用と異常行動の関係性について、これまで盛んに調査・審議が行われてきましたが、実は未だにその結論は出ていません

平たく言うと「まだわからない」。事故が話題になった時からもう10年以上経過していますが、はっきりした結論に至らず、厚生労働省の方針としては「とりあえず危ないかもしれないから、10代の患者さんにはストップしておきましょう」ということのようです。

また、10代の患者さんであっても「合併症、既往歴等からハイリスク患者と判断される場合」は処方されることがあります。

 

■異常行動はどんな時に起こりやすいのか?家族はどんなことに気をつければいい?

・10歳前後の小児、特に男性が多い
・発熱から2日以内に起こることが多い
・眠りから覚めてすぐであることが多い

眠っていると安心して、つい目を離してしまいそうになりますが、目覚めた時に起こりやすいとのことなので、眠っている時こそ注意が必要ですね。

☆少なくとも発熱から2日以内、特に未成年の患者さんの保護者の方は、患者さんを一人にしないように配慮しましょう。

10代の患者さんにタミフルの投与を中止したその後・・・
先にもお伝えしたとおり、タミフルの服用と異常行動の因果関係については不明ですが、厚生労働省が10代の患者さんにタミフルの投与をすることを原則禁止するようにした結果、10代の転落・飛び降りによる重篤な事例は報告されていません。
このことから、「念のため、このやり方を継続しましょう」ということのようです。

また10代の患者さんは、10歳未満の患者さんに比べてインフルエンザによる抵抗力が高く、死亡例が少ないです。わざわざ、異常行動を起こすかも!?しれないタミフルを服用する必要性がそこまで高くはないのですね。
反対に乳幼児はインフルエンザによる抵抗力が低く、死亡例が多いため、タミフルは今も有効な治療薬として使われいます。(1歳未満の乳児に対しては、安全性が確立されていないとして使用できませんでしたが、2016年から保険適用で使用することができるようになりました。)

 

■異常行動?それともインフルエンザ脳症!?

異常行動はインフルエンザ脳症の初期のサインである場合もあります。
以下の点に気をつけましょう。

①異常行動や言動が1時間以上続いている
②意識状態が明らかに悪い
(「呼んでも返事をしない」「少しの痛みには反応しない」などの状態)
③けいれんが合併している
(特に「何度も繰り返す」「10~15分以上続いている」「けいれんが左右対称ではない」などの場合は要注意です。医療機関に相談しましょう。)

これらの場合にはただちに大きな病院を受診する必要がありますので、見逃さないようにしましょう。

 

■まとめ

 

結局のところ、タミフルと異常行動の関係性は「?」のままのようで今ひとつすっきりしませんね。
でも、10代の患者さんにタミフルの処方を中止した結果、実際に死亡事故の例がなくなったということですから、はっきりと結論が出るまでは服用を控えた方が安心ですね。

とはいえ、タミフルやインフルエンザに関係なく、高熱が出ている場合は異常行動が発生しやすい状況ですから、事故を防ぐためには家族が患者さんを一人にせずに様子を見守るようにしましょう。


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