過食が止まらない、助けて!克服者が語る、摂食障害で苦しんだ過去



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過食。たくさん食べてしまう。

自分でもびっくりするくらい。お腹は苦しいのに、止まらない。
そして、嘔吐してしまう。

どうしてなの?

わたしには10代の頃に【摂食障害】という病気で苦しんだ過去があります。

はじめは食べること、太ることが怖い「拒食症」

それから今度は食べることにストップがかからず、底なしに食べては吐く「過食症」
こんなこと、誰にも話せない、家族にも気づかれたくなくて必死でした。

あの頃は本当に苦しくて、情けなくて、「誰かたすけて!」と何度も心の中で叫んでいました。「もうやめよう。」何度もそう思っていたのに、くり返してしまう。この地獄が永遠に続くかのように思っていました。

ですが、今のわたしは摂食障害ではありません。過食を克服して、もう8年になります。食べることが大好きな食いしん坊。だけど、自分で食べる量をコントロールできています。わたしが苦しみ続けた「食」は、今わたしの楽しみになりました。苦しくて仕方がなかった過去の自分に語りかけるように、わたしが摂食障害を克服した過程をお伝えしたいと思います。

 

■過食がはじまった原因は?

わたしの場合はまず拒食からはじまりました。高校1年生、15歳の時でした。運動部に所属していて「早く走りたい」という気持ちから、痩せたらタイムがのびるんじゃないかと思うようになり、生まれてはじめてダイエットをしようと決意しました。当時のストイックな性格がたたり、ダイエットがだんだんエスカレート

食べるのが怖い、食べたくないというようにどんどん極端な方向に気持ちが偏っていきました。母親が見守る食卓でお箸を持ちながら、「食べられない」と涙したこともあります。

心療内科を受診、同じ病院の栄養士さんのカウンセリングを受け、拒食の症状は落ち着き、一時は普通の食生活に戻れていました。ですが、それから1年ほどたった頃でしょうか。今度は食べたい気持ちが抑えられず、たくさん食べてしまう過食の症状に悩むようになりました。

ふり返るとその頃(拒食の症状が悪化した頃から)、今まで「何の問題もないふつうの子」だったわたしがちょっと体調を崩したかと思えば、あれよあれよと言う間に転げ落ち、真っ暗闇の底なし沼にはまってしまって抜け出せない、そんな状況でした。

(具体的には、過換気症候群(過呼吸)、自律神経失調症からはじまり、うつ病、不登校、摂食障害、と色んな精神疾患を併発していったのです。)

改めて書き連ねると、思春期の心の病をコンプリートしそうな勢いですね・・・。

ひたすらつらい現実から逃れたいと思い続ける日々。そんな自分の持っていき場のない気持ちを、食べることで解消するようになったことが過食症への入り口でした。食べているあいだは少しだけ、気がまぎれるような気がしたのです。

ですが、今度は増えていく体重が気になるようになりました。食べてしまったあとの猛烈な後悔、罪悪感。食べる前に巻き戻したくなる気持ち。じゃあ食べなければいいのに、「今日は食べ過ぎてしまったから、明日から気をつけよう。」と思うのに結局おさえきれずに食べてしまう・・・。そして、やがて嘔吐するようになりました。

■過食嘔吐をした時の気持ち

食べているあいだの記憶がないという人の話も聞いたことがあるのですが、わたしの場合はありました。食べている時は何か、自分をがんじがらめにしていたことから解放されたような気持ちになっていたように思います。次々と食べたいと思うものを食べられる。我慢しなくていい。

だって、あとでリセットできるから。今の自分の人生とはちがって。

 

嘔吐した時も、自分の中に溜まったよくない感情が全部出ていく、自分で自分を傷つけ、苦しい思いをしているから許してほしい、そんな気持ちでいました。(もちろん、苦しくて情けない気持ちも、最低だ、もうやめたい、助けて、なんで!?、という気持ちもたくさん味わいました。)

決して過食嘔吐を肯定するわけではないですが、あの頃のわたしは過食しているから心がもっていた、というのは事実です。

不思議な表現ですが、過食嘔吐の症状に、心が助けられていたのだと思います。だから、いけないとわかっていて、ずっとやめられなかった・・・。

過食嘔吐をしている自分を責めるばかりではなく、今の自分は「過食によって心の安定をかろうじて保てている」そんな状態なんだ、というふうに理解することも、過食に対する考え方の一つの切り口ではないかと思います。

 

 

■過食を克服したきっかけ

過食嘔吐をくり返す日々が1年、途中でとまっていた時期もありましたが、ちょこちょこ再発してしまう時もあって、拒食が始まってからの年月を数えると完全によくなるまでには7年ほどかかりました。

「過食を克服したきっかけは何だったか」ということですが、直接的に誰かに何か言われてとか、こんな出来事があってとか、「これが治ったきっかけだ!」というのはありませんでした。

少しずつ過食嘔吐をする頻度が減っていって、最近はしていないと思える時がきた、という感じでした。

 

わたしの場合は思春期疾患の総合デパートみたいな状態だったので、摂食障害専門の治療というわけではなく、うつ病などその他もろもろの治療をするために精神科に通院、臨床心理士(心理カウンセラー)のカウンセリングも18歳の頃からはじめました。抗うつ薬や精神安定剤も長い期間、服用していました。(数年前から薬はまったく飲んでいません。)

診察とカウンセリングを続けることで、それまでの凝り固まったわたしの考え方が少しずつ変わっていきました。

それまでは自分の実力以上のことをたくさんのことを求めて、求めて、高い理想を背負わせてきましたが、過食嘔吐の症状がおさまってきた頃には「等身大の自分をよしとする」気持ちが芽生えていました。「両親はどんな自分でも愛してくれる」そのことにも気がついて、やっと地に足がついたのです。

ですが、これも今冷静な気持ちでふり返っているから言えることです。その当時は、自分のストイックな考え方が自分を苦しめていることや、両親の愛に自信を持てていないことに全く気がついていませんでした。どこがおかしいのか、全然わからなかったのです。「治療って一体何をするのか、わたしは何もおかしくないぞ」みたいな気持ちでいました。(いやいやいや、、、ですよね。笑)

 

通院は一番多かった時で2週間に1回、カウンセリングは1週間に2回していました。

いつも冷静で的確な指導をしてくれた主治医、あたたかい心でわたしに寄り添い続けてくれたカウンセラー。この2人の信頼できる専門家との出会いがなければ、きっと今のわたしはいなかったと思います。家族も一生懸命に支えてくれて感謝していますが、一方でこの病気はわたしが自分自身で、または家族内で到底解決できるような問題ではありませんでした。

ですから、今もしあなたが摂食障害が苦しいと思っているのなら、ぜひ専門家を頼ってみてほしいのです。

はじめはとても抵抗があると思います。わたしも「心療内科」でも嫌だったのに、大学病院の「精神科」だなんて、聞いただけでめまいがしそうでした。(必ずしも「精神科」でなければいけないという意味ではありません。「精神科」に通院することになった時が一番ショックだったので例にあげました。)

 

また、主治医やカウンセラーは治療方針が人によってそれぞれで、相性の合う合わないもあり、「はじめからうまくいくとは限らない」というように考えておく方がいいと思います。

わたし自身、なかなか信頼できる専門家に出会えず、評判を聞いてはその病院を訪ね、民間の団体を利用したりもしました。ですが落胆して帰るか、しばらく通ってみたものの結局遠のいてしまうことの繰り返し。「またダメだった」とまるで道場やぶりをしているようで、「どうせ、病院に通ったって無駄だ」と心の扉をかたく閉ざした時期もありました。でも他にすがれるものが何もなくて、何とかよくなりたいという気持ちと両親の理解もあり、さがし続けた結果、ようやくこの出会いに恵まれました。

■摂食障害が治った今

「摂食障害を治したい」と切に願っていたあの頃、こんな日が訪れるなんて思ってもみませんでした。わたしはもう「食」にふり回されることはありません。

そりゃ、たまにはむしゃくしゃしてやけ食いするくらいはありますが、病気の時とは全然比較にならない量でギブアップします。もちろん嘔吐することもありません。あんなにこだわっていた体重も、拍子抜けするくらい無頓着になりました。何せ、引越ししてから買うのが後回しになってしまって、しばらく家に体重計がなかったくらいです。

その後のわたしの人生としては、3年遅れで高校を卒業し、それでも大学に行かせてもらい、雇ってくれる会社も見つかり、正社員で働きました。そして、穏やかで優しい人に出会い、結婚。今は1歳の子どもを育てる主婦です。

苦しんでいた頃は「わたしはきっとこのまま、ひきこもって家族に迷惑をかけて暮らすんだ」と悲観していましたが、そうはなりませんでした。

摂食障害は適切な治療を受ければ、治る病気です。わたしがその実例です。今苦しんでいる人には、決して治すことをあきらめないでほしいと思います。


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