摂食障害の症状は”悪者じゃない”、実はこころを守ってくれている④



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―高校1年生の頃にダイエットがきっかけで摂食障害の日々がはじまります。前回からの続きです。―

過呼吸の原因はストレス?克服者が語る摂食障害になったきっかけ③

2017.12.22

■「症状」は悪者じゃなかった

前回「過呼吸の発作が起こって救われた部分もあった」と書きましたが、摂食障害でも当てはまります。過呼吸も摂食障害も、その症状が衝撃的で、本人も周りも動揺します。『とにもかくにも「症状」を何とかしないと』と、そこにスポットをあてて、無理に押さえ込もうとしたり、改善しようと躍起になります。でも、根源はそこではない

よく、アニメやマンガでありますよね。やっつけてもやっつけても倒せない敵。一体どうなっているのかと視点を変えてさぐってみたら、それは敵の蜃気楼で、本物はちがう場所にいた!戦う相手を間違えていたんだ!みたいな・・・?笑

わたしはこれが、過呼吸や摂食障害にもあてはまっていて、蜃気楼が「症状」、本物が「こころの訴え」にあるのだと思います。「アニメあるある」な展開ですが、実は物事の本質的なところを表現しているように思えて、はじめにこのアイディアを考えた人はすごいなとしみじみ・・・。

「わたしはストレスで過呼吸や摂食障害になった。」ということは事実です。が、もう一つ。「わたしは生きるために過呼吸や摂食障害になった」とも言えます。少しオーバーな言い方ですが、でも過呼吸になったから、摂食障害になったから、わたしは生き延びることができました。きっとあのまま、何の症状も起こらなかったら、わたしは何もかも限界になった最後、どうしていただろう・・・。

本当なら、途中で「もうやめてやる!」と自分で判断できたらよかった、そしてそれを貫く強さがあればよかった。でも、わたしにはそれがなかった。だから、生きるためにわたしの身体は「症状」を出して訴えた、そう理解しています。「症状」は自分を苦しめるだけの悪者ではない、「自分のこころを何とか守ろうとする最後の砦」みたいなものなんじゃないかと。

そして「症状」はあくまで表にたまたま出ているだけのもの。そこに執着するあまりに、その症状を引き起こす「こころの訴え」と向き合うことをしなければ、たとえ一時的にその症状がおさまったとしても、また別のところから他の症状が出る、まるでモグラタタキのようにくり返してしまうと思うのです。

もし、これを読んでくださっているあなたが、何かの症状で苦しんでいるのだとしたら、きっと解決の糸口はあなたのこころの中にあるはずです。

■ダイエットの結果

わたしはダイエットに成功しました。体重は2ヶ月ほどで10キロ減りました。「やせたね!きれいになったね!」と言ってくれる人は一人もなく、その姿を見て「だいじょうぶ?」と声をかけられるようになりました

両親はとても心配しました。わたしの姿、様子がそうさせたのですが、実は両親はこの病気が人の命させも奪うものだということを、わたしがこうなる前から知っていたのです。父の会社の方の奥様が若くしてお亡くなりになりました。「何も食べずに死んでいったんだよ・・・。」と残された旦那様は苦しそうにつぶやいたそうです。奥様の命を奪った病気は、他でもない「拒食症」でした。だから、両親はことさら心配したのです。

あばら骨が浮いたその姿を見て、母が泣きました。
誕生日に母が手作りしているケーキ。毎年「これかな、あ、これも美味しそう。」とケーキのレシピ本をめくってリクエストしていたのに、今年は「いらない。」と言いました。それでも母は、「これなら食べられるんじゃないか。」とカロリーに配慮したチーズケーキを焼いてくれました。それを小さくカットしてお皿にのせて出してくれましたが、わたしの手はフォークを持ったまま、動きませんでした。「食べれないの。」その言葉に、今度は二人で泣きました。

この頃のわたしはまぶたがいつも半開き。(本人は目をあけているつもり。)いつでも横になると眠れる。そして、まつ毛が白くなった!!のでした。元気だった時は黒々としていたのに、つけ根のあたりが白っぽくなりました。エネルギーも栄養も足りていなかったのでしょうね。

それでも、わたしの場合は摂取するカロリーは減っていたものの、全く食べないということはなく、点滴をうつ、入院をするというような事態にはならず、拒食症のなかでも軽症にあたる症状だったのだと思います。同じように拒食症を経験した友人は、「お尻が反対にへこんだ」と語っていました。

■モデル体型を目指していた

わたしはが目指していたのは、とにかく細い自分ではなく、モデルさんのような身長と体重の割合でした。今まで無頓着で自分で何キロあるのかさえ知らなかったわたし。でも雑誌に載っている憧れのモデルさんのプロフィールの身長・体重を熱心にチェックして、これくらいの体重まで減らしたらモデルさんのようにきれいになれるんだと思っていました。

何もそこと比べなくても・・・と今となっては思うのですが、モデルさんを目指していたことが救いでもありました。もし、ただただ痩せたいという気持ちでいたなら、わたしはもっともっと痩せていたと思います。杓子定規なわたしは、数字にとらわれていて、この数字が達成できればわたしもきれいになれる、と考えていました。だから、体重が自分の思っているところまで落ちた時点で、それ以上痩せたいとは思わなくなりました。

それなのに・・・。それなのに前みたいに食べられなくなってしまった。「安心して食べられない。」その頃わたしが口癖のように言っていた言葉です。それがこの病気の本当の怖さでした。


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