摂食障害の本当の怖さ、奪われかけた身体の機能・克服記⑤



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―高校1年生の頃にダイエットがきっかけで摂食障害の日々がはじまります。前回からの続きです。―

摂食障害の症状は”悪者じゃない”、実はこころを守ってくれている④

2017.12.23

■摂食障害の本当の怖さ

摂食障害は恐ろしい病気です。
第一に、こころの病ですが、命さえも奪う病気であること。
第二に、その身体の機能を奪う病気であること。
第三に、”自分であること”を奪う病気であること。

もっと色々あるのだと思いますが・・・。
今回は摂食障害で奪われそうになった身体の機能についてお話したいと思います。

■ダイエットに成功したのに・・・。

中学生の頃、友だちがこんなことを言っていたのを思い出します。
「わたし、やせたい。拒食症になりたいくらいだよ。」
食べずにガリガリにやせ細るという、信じられない病気があるということはテレビ番組で観て知っていましたが、とりあえず自分には縁遠い世界の話だと思っていました。
でも、それから数年、この友だちの言葉をわたしは何度も思い出すことになります。

「そんな、いいもんじゃないよ・・・。」と彼女に言いたい。

わたしはダイエットに成功しました。自分で決めていた体重に達成したのです。
でも、身体は軽くなるどころか、いつもいつも眠たい。そして、寒い。速く走るどころの話ではありませんでした。
「きれいになったね」と言ってくれる人は一人もなく、「大丈夫?」と眉根を寄せてたずねられました。

お風呂場でわたしの姿を見て泣く母、そして当然生理は止まりました。
この時になってようやく、「わたしは病気なんだ。」ということを認めました。

「何とかしないと・・・。」

わたしが幸運だったのは、この時点で気がつけたことでした。摂食障害は、特に拒食症は「病識がない」ことが特徴としてあげられます。
「病識がない」とは、「自分が病気であることに気がつかない」ということです。
ダイエットは健康な人でもしますよね。あっちもこっちもダイエットブーム。「ダイエットしてるの~」なんて話、女性同士であれば耳にタコってくらいしょっちゅう聞きます。
当然、ダイエットそのものは病気ではありません。
わたしは軽い気持ちでダイエットを決意し、うまくいった。何もおかしなことはしていないはず。一体、どこからがふつうのダイエットで、どこからが病気だったのか。
自分でもよくわかりません。
きっともっともっとやせてしまっていたら、脳、つまり思考にも影響を及ぼすはずです。正常な判断や決断が、どんどん難しくなるのだと思います。

だから、自分の状態がおかしいということに気がつけた。それはとても幸運なことでした。

■わたしが奪われかけた身体の機能

前回もお話しましたが、まつげは白っぽくなりました。当時の肌や髪の毛がどんな状態だったか、自分ではあまり覚えていませんが、まつげがそんな状態だった以上、ぼろぼろだったんでしょうね・・・。

でも、それはいいんです。食べられるようになったらすぐに戻りました。
深刻だったのは、生理が止まってしまったことでした。

でもこの時、不登校とか、うつ病だとか、色んな問題が次々浮上。
さっさと婦人科に行けばよかったのに、気づけば生理のことは後回しになってしまっていました。

病院に行ったのがいつ頃だったか、はっきりと覚えていませんが、生理が止まってから半年以上は経っていたと思います。
もともと生理が始まった時期が周りと比べて遅かったこと、不順だったこともあり、止まっていてもまた戻るだろうと考えて、誤魔化していたところもありました。

それがよくなかった。

今まで順番にお話ししてきましたが、一度あいだの経過をはぶいて、婦人科にかかった時期のお話をします。

■生理がもう戻らない?婦人科の先生の叱責に感謝

婦人科に行った時には「どうしてもっと早くこなかったのか!」と医師から叱られました。「もう戻らないかもしれませんよ!」と。
その時はじめて、本当の事態の深刻さに気がつき、奈落の底に落とされたかのような気持ちになりました。

今さら遅いかもしれないけれど・・・祈るような気持ちで毎日を過ごしました。
この時は拒食の症状も一時期よりはよくなっており、医師に「この体重まで戻しなさい」「でも・・・」「でもじゃない!」と厳しい叱責を受け、結果ものすごく抵抗を感じながらも体重を増やすことができました。

そして、数ヵ月後に生理が再開しました。今でもこの時の医師にはこころから感謝しています。

ここで声を大にしてわたしが言いたいのは、
摂食障害は、人の命を奪う病気だということ。そして、新たな生命をこの世に生み出すという、女性としての身体の機能さえも奪おうとする病気だということ。

わたしはその辺りの認識が甘かった。

■きっかけは軽い気持ち?

摂食障害の入り口、それはどんなだったでしょうか。きっと「軽い気持ちではじめたダイエット」という人が多いと思います。
その中で一体どれくらいの人が、摂食障害の本当の怖さを知っていたでしょうか。自分の未来を奪うことになるかもしれない病気だとわかっていたら、歯止めがきいたかもしれませんね。

あるいは、今まさにはじめて間もないという人も、この記事を読んで下さっている人の中にはいるかもしれません。
それならば、どうかそこで踏みとどまってほしい・・・。

わたしの場合は専門家と治療をしましたが、摂食障害は比較的軽度の場合、自分の意志でも克服することができる病気です。まだ、食のコントロールを完全に病に奪われてしまう前に断ち切ることができるかもしれません。

もし、長期に及んで摂食障害に悩んでいる人や、治したいと思うのにうまくいかない人、誰かにサポートしてほしい人は、迷わず専門家を訪ねましょう。
今、身体が健康だとしても、長引けば長引くほどよくないのです。


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