食べるのが怖いは病気?経験者が語る、克服するためにできる4つのこと



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■『食べるのが怖い』は病気?

目の前にある食事は美味しそうだと思う。
でも・・・「食べたくない」。いいえ、「食べるのが怖い」。

こういう気持ちになったあなたは、もしかすると摂食障害というこころの病かもしれません。
わたしには10代後半から20代前半にかけて、摂食障害で苦しんだ過去があります。拒食→過食嘔吐という経過をたどり、今は克服して8年になります。
そんなわたしが拒食症だった頃、くり返し思ったことがあります・・・。

それは、「食べるのが怖い」でした。

食べる量が少ないせいで、身体の調子が悪いのはわかっている。

生理もとまった。

あばらも浮いてる。

まつげは白っぽくなって抜けた。

靴のサイズも小さくなった。

いつも眠たい。

こんな状態になっているのに、それなのに「食べられない」

「体重が増えるのが怖い」太ることを受け入れられないのです。

あなたはそうではありませんか?

わたしは、食べるのが”怖い”という言葉には病理が潜んでいると思います。
食べるのが嫌だとか、食べることに気が進まないとか、そういう意味とは全然ちがう。

『食』は生きていくために必要不可欠なこと。・・・なのに、それが「怖い」。
食べることに恐怖を感じている。

これはとても危ういこころと身体の状態だと言えるでしょう。

その時の経験談について、詳しくはこちら

摂食障害の症状は”悪者じゃない”、実はこころを守ってくれている④

2017.12.23

■摂食障害とは(拒食症、過食症)

摂食障害とは・・・食行動にいろいろな問題があらわれるこころの病です。
主に拒食症(神経性無食欲症)と過食症(神経性大食症)に分けられます。
若い女性に圧倒的に多い病気で、食べることに困らない、ファッションモデルのように痩せた体つきを理想とする社会である先進国で多発しています。

拒食症:体重の増加や肥満に強い恐怖を感じ、食事を制限することでやせた体型(正常下限を下回るやせ)を維持しようとする。自己の体重や体型に対する感じ方にゆがみが生じ、明らかにやせているにも関わらず、本人がそれを異常と感じることが難しい。
厳しい食事制限の反動で過食する場合もあり、嘔吐や下剤を使用するなどして体重増加を防ごうとする。

過食症:食のコントロールができなくなり、頻繁にむちゃ食いをくり返す。自己評価が体重と体型に過剰に影響される。体重増加を防ぐために不適切な代償行為(嘔吐や下剤の使用、絶食、過剰な運動)を行う場合もある。本人も周囲も病気であることに気がつかないことが多い。

摂食障害の国内の患者数は現在、2万3千人ですが、これは統計がとれている人数なので、実際にはもっとずっと多いと推測されます。
有名人では女優の宮沢りえさん、遠野凪子さん、釈由美子さん、フィギュアスケートの日本代表・鈴木明子さんが摂食障害の経験を告白。著書を出版しています。

中でも有名なのがカーペンターズのカレン・カーペンターさん。この方は最終的に拒食症(摂食障害)が原因でお亡くなりになっています。

■摂食障害は命をも奪うことがある

摂食障害は非常に死亡率の高い病気です。
拒食症の死亡率は約10%、過食嘔吐の症状がある場合、死亡率はなんと約18%に及ぶとされています。
ご存知でしたか?

摂食障害は、こころの病ですが、こころだけに留まらず、その身体をもむしばみ、最悪の場合命さえも奪う、恐ろしい病気です。
その摂食障害になるきっかけは、ダイエットというパターンが多い。

決していたずらに脅したいわけではありません。ですが、この認識不足が患者数を増やし、病状を悪化させてしまうのだと思います。
こんなに死亡率の高い病気であるという正しい認識があったら、ダイエットで過食嘔吐を試す前に踏みとどまることができた人もいたはず、そして症状が出るようになった後ももっと積極的に治療をするはずです。
ですが、摂食障害に長年悩んでいるのに、自分ひとりで抱え込んでいる人、そしてどうしていいかわからずに、放置してしまっている人がとても多いように思います。

『命に関わる病気』なのだということを、本人も周囲もしっかりと理解し、治療にあたってほしい。そう願います。

■今のあなたの状態はどうですか?

「食べるのが怖い」と感じているあなたは、今、どんな状態でしょうか?

高カロリーの揚げ物や炭水化物を食べることに抵抗がありますか?
それとも、ほとんど食べることができませんか?
カロリーが気になって、カロリー表や電卓が手放せなくなっていませんか?
サラダ油やしょうゆなど、調味料のカロリーさえも気になりますか?

毎日体重計にのらないと気がすまなくなっていませんか?
少しの体重増加に動揺していませんか?

反対に食べたい衝動をおさえられない時がありませんか?
過食した後に嘔吐や下剤の使用など、排出行動がありませんか?

どれか1つでもチェックポイントがあてはまった場合、治療の検討が必要とお考え下さい。

■病院へ行きましょう

摂食障害は、自力で克服することも可能な病気です。
進学や引越しなど環境がかわった、年齢を重ねてこころが安定してきた、信頼できる人に出会えた、本人の努力など、そのきっかけは様々です。

ですが、一度摂食障害になったら、長く患っている人の割合が多いというのも事実です。
そして患っている期間が長くなれば長くなるほど、症状が深刻になり、治療が難しくなる傾向にあります。

何よりそんなに長く、苦しみたくないですよね。

わたしは摂食障害だった頃、「一生このままかも・・・」と思って何度も涙しました。
自分のことが嫌いで、みじめで、情けなかった。本当につらい気持ちでした。

ですが約2年半、病院やカウンセリング機関を転々とした結果、主治医とカウンセラーとの出会いがあり、ようやく克服することができました。
途中、症状が落ち着くも再発した時期があり、はじめて症状が出てから完全に克服するまで7年という年月がかかりました。

摂食障害は、適切な治療と本人「治したい」という強い気持ちがあれば、克服することができる病気です。

■摂食障害の治療は何科?

摂食障害の治療は心療内科、あるいは精神科で行います。
なかでも思春期の患者さんの場合は「思春期外来」があれば、そちらをおすすめします。

心療内科、ましてや精神科を訪ねる時、はじめはとても抵抗があると思います。わたしは自分で自分に”ダメな人間”というレッテルを貼っているような気持ちにさえなりました。
ですが、病院に行ってよかった。今の自分があるのは、主治医とカウンセラーとの出会いがあったからこそです。

ですから「元気な自分を取り戻すため」と考えて、勇気を出して一歩踏み出してほしいと思います。

■病院やカウンセリングへ行くときの心構え

病院へ行ってみようと思ったあなたにぜひ、お伝えしておきたいことがあります。
それは・・・
「すぐに自分にあった病院があるとは限らない」ということです。

これは決して失望させるために言っているわけではありません。1つ、2つ病院に行ってみて「合わなかった」と思って心を閉ざさないでほしいという意味です。
それはその病院がたまたま合わなかっただけのこと。「専門家の手を借りて治療をする」という方法が合わなかったのではありません。
信頼できる医師やカウンセラーに出会えるまで、あきらめずにさがし続けてほしいのです。

摂食障害を克服したいあなたへ、病院選びのポイント(1)

2017.12.27

摂食障害を克服したいあなたへ・病院の選び方のポイントは?(2)

2017.12.28

そしてもう一つ。
治療には時間がかかるということをこころに留めておいてください。病院に行って、すぐに効果があらわれる、治るというようなものではありません。
主治医やカウンセラーとの信頼関係を構築するところから始まり、自分のこころと向き合う。
こころをほぐして、自分の考え方のクセを理解し、見直し、新しい視点で物事をみる。一つひとつ見つめ直していくのです。
そして最後は、ありのままの自分を大切にできるようになる。
時間をかけてじっくりと治療をしていくことなので、焦りは禁物です。

早々に「効果がない」と判断して、治療することをあきらめないでください。

■拒食症を克服するために自分でできることは?

摂食障害の拒食の症状を改善するために、自分でできることはどんなことでしょうか?

わたしの経験上、「食べるのがこわい」と思う気持ちを変えることはなかなか難しいように思います。
もちろん、色んな考え方を取り入れて変えていくことはできるのですが、ある程度時間が必要です。

そこで、考え方や気持ちを変えることは一度隅に置いておいて、まずは行動を変えることから試してみるのはいかがでしょうか?
行動を変えることの方がハードルが低く、内容が具体的で取り組みやすいと思います。
「今までしていたことをやらないようにする」ことは、はじめは抵抗がありますが、ぐっとこらえてやらないようにする。
その練習をしてみてください。

(1)体重やカロリーから距離を置く練習

・体重計にのらない。(1週間に1度くらいにとどめる)
・カロリー表を見ない。

0.1キロ、1キロカロリー・・・。気になって仕方がない。この世から体重計がなくなれば、どんなに楽になるだろうと思います。ですが、数字にとらわれてしまうと「食を楽しむ」ところからどんどん遠ざかってしまいます。
思い切って遠ざける練習をしてみませんか。実際に摂食障害で入院する病院には体重計がないところが多いそうです。

カロリーを確認しなければ不安で余計に食べられない、という場合は決して無理しないでください。

(2)楽しい予定をたてる

つい、頭の中が体重やカロリーのことでいっぱいになっていませんか?
楽しい予定をたてたり、夢中になれることをさがして、脳みその中から追い出してしまいましょう。
趣味を持つことはおすすめですよ。話題の映画を観たり、本を読むのもおすすめですが、思い切って自然豊かな場所へ出かけてみるのもいいですね。海辺の散歩や、森林浴もいいですね。静かに自分と向き合う時間をとりましょう。

(3)植物の世話をする

植物の世話していると、懸命に生きようとしている姿にハッとすることがあります。今のあなたは自分自身を生きることに、後ろ向きな気持ちになっていませんか?
植物に興味のなかった人も、毎日世話をしていると愛着が湧いてきますよ。一人暮らしやマンション住まいの方は、室内で育てられる観葉植物もいいですね。

(4)自分を抱きしめる

本当は、不安でさみしい。そんな気持ちをひた隠しにしていませんか?素直な気持ちで自分と向き合いましょう。
自分を自分でぎゅっと抱きしめてみてください。自分で自分の頭を優しくなでてみてください。

今日までたくさんがんばってきた自分をしっかりと認めてあげましょう。もっともっとを求めずに、ありのままのあなたを大切にしてあげてください。
「いつもえらいね。」「お疲れさま」といたわりの言葉をかけましょう。

肩に入っていた力を抜いて、自由になりましょう。

※ここでまとめたことは、あくまでわたしの経験に基づく個人的な意見です。
医師の治療方針に従って治療をすすめてください。

■まとめ

今あなたが「食べるのがこわい」と悩んでいるのなら、できるだけ早い段階で病院受診をおすすめします。
わたしは摂食障害やうつの治療をとおして、今までの自分の生き方や考え方を見つめ直し、のびのびと生きていけるようになりました。今は平凡ですが幸せな日々を送っています。

摂食障害はとてもつらい病気ですが、一方で教えられたこともたくさんありました。

あなたに「食べることが楽しみ」「食べることが好き」、またそう思える日がくることを願っています。


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